今日マチ子 コロナ禍の子どもたち展(スタントン)

 うちの法人から歩いてでも行ける針中野駅から徒歩数分・駒川商店街からちょっと路地に入ったところにある「本のお店 スタントン」で、「今日マチ子 コロナ禍の子どもたち展」が、つい数日前から始まっていることに気づき、早速、足を運んできました。確か去年の夏にも、このブログでも取り上げた漫画家・今日マチ子さんが、新型コロナウイルス感染症の流行により、緊急事態宣言が発令された2020年春から、新型コロナウイルスが5類とされた2023年春までの3年にわたって、#わたしのstayhome日記と題して、SNS上で発表してきた絵日記が、3冊の単行本にまとめられていますが、スタントンでは、とりわけその中の日々を送っていた子どもたちの姿を描いたイラストを選んで展示しています。今回、展示されたイラストを見て、あっ、そうだった、と思ったり、忘れていた何枚もののイラストを観て、この3年って何だったんだだろうと改めて思います。当初は1年もたてば収まるかと素人の私は思っていましたが、減ってはまた増える感染者数、うちの放課後等デイサービスも何度か、休所せざるを得なかったことを思い返します。私たち大人にとっても長い3年間でしたが、子どもたちにとっては、もっと長い3年間だったことに違いありません。休校が続いたり、分散登校になったり、なぜ最初に学校が停まることになったのか、今もって納得しがたい措置だったと思わずにはいられません。そんなこんなこともしっかり記憶に留めておくべきだと思います。
 それはさておき、コロナ禍を生きた子どもたちの日常の一コマを展示している今回の展示会は、2月末まで開かれているようです。アセンスというチェーン店が閉店してから、その針中野店の店長だった方が開いた小さな本屋さんがスタントンですが、通販で手軽にいろんなものが手に入るこの時代だからこそ、このような書店の存在は貴重です。町中の小さな本屋さんが、まだまだ元気でいてほしいと切に望みます。

                                                                  森