「19番目のカルテ」「明日は、もっといい日になる」

 現在放送中のテレビドラマで、ほぼ欠かさず見ているのが、日曜日夜の「19番目のカルテ」と月曜日夜の「明日は、もっといい日になる」です。
 「19番目のカルテ」は、総合病院の19番目の診療科となった総合診療科の二人の医師を中心にしたドラマです。現代の医療は、例えば内科でも、循環器科、呼吸器科、消化器科…と細分化が進んできているのだと、素人の私は思っていますが、一方で患者を一人の人として、総体的に見て、患者のどこに疾患があるのか、痛み(心も含めて)があるのか、どういう対応をしていくことが治療・治ることになっていくのかを見立てて、患者と接するのが総合診療科のスタンスかと思います。医療における総合診療科の位置・意義を福祉分野に置き換えてみると、それが相談支援やケアマネージメントということになるのではないかと今の私は思っています。対象になる人その人はもちろんのこと、その人の背景にある家族や身の回りの人との関係性、また社会的な位置(仕事や社会的な役割など)にまで視野を広げて見ることが欠かせません。人間は社会的な存在なので、その人をめぐる環境でその人の今の心身状況があり、またそれらは今後変わりゆくものでもあります。そういう観点でドラマを見ると、いかにその人を俯瞰、言い換えれば「引いて」みることの大事さに思い至ります。
 「明日は、もっといい日になる」は、ある海沿いの風光明媚な場にある児童相談所を舞台にしたドラマです。数十年前に児童相談所の一時保護所でアルバイト経験がある私にとっては、ドラマで写っているような環境に今の一時保護所があるのかどうかコメントを出すことは難しいですが、ドラマはやはりどこかしら美化されているのではという思いをつい持ってしまいます。とは言え、児童相談所(大阪市では、こども相談センターと呼ばれています)が、どういう仕事をしていて、どういう問題に直面しているかの一端を知る、あるいは理解する一助になるのではないかと思います。もちろん、ドラマでは描かれていないさまざまな状況にある子ども、家族、問題があることも強調しなければならないとは思いますが。
 どちらのドラマも今月中には最終回を迎えそうなので、話の筋がわかりづらいかもしれませんが、一度ご覧になられたら、何らかの発見があるかもしれません。

                                                                   森