屋外で過ごすこと(生き物としての子ども・人)
暖かくなって、外の空気に触れることが清々しく感じられるようになってきました。日中、室内でずっとパソコンと向き合ったり、電話やメールでのやり取りに費やされる前後で外に出るとのびのびした気持ちいなり、思わず深呼吸することもあります。そんなことで、日々の活動を省みると、太陽の光を浴びて、新鮮な空気を吸い、身体を動かすことで、私たち人も生き物(生物)なんだなあ、ということを実感します。私が仕事で日々、出会っている子どもたちのほとんどが、知的障害ないしは発達障害と言われる子どもたちで、その子どたちへの支援と思考回路に入ると、どうしても物事の理解がどうなのか、とかコミュニケーションが育っているか、とか、、対人関係がどうなのか、といった精神面(精神発達)ばかりに目が向きがちになってしまいます。しかしながら、人としての活動は物を考えたり、言葉を操ったりすることだけで生きているわけではありません。ごはんを食べ、排泄をして、睡眠をとることも勿論のこと、家(教室やプレイルーム)を出て、屋外で飛んだり跳ねたり、走ったり、歩いて花や緑の美しさに目を奪われ、その香りに魅せられたりもしていることに気付きます。科学的には、例えば、ビタミンEは食物からの摂取だけでは足りず、太陽光を浴びることが不可欠とか言われているようですが、晴れの日の屋外でのすがすがしさを思っても、日々の活動(育ち)にとって、屋外で過ごす時間の大切さを痛感します。子どもの日々の生活、活動もそういう目で見直すことが大切なように思います。スポーツですら、eスポーツと言って、室内でコントローラーを操っている時間に多くを割かれている現状からすれば、なおそのことを強調したくなります。
森